書道教室を開くには?|個別相談・開業サポート

書道教室の開き方 師範

書道教室を開講してみたい方へ

当教室では、書道教室(日本人向け)の開講に興味のある方をサポートしています。何かご相談がありましたら個別面談も承っていますのでどうぞお問い合わせください。

 

小さい頃から書道が好きで高校や大学まで続けていても大学入学や就職で書道をやめる方は多いかと思います。実際就職したものの仕事にやりがいが感じられず満員電車での通勤や社内や取引先との人間関係にストレスをためている方もいらっしゃるかもしれません。そうした機械的な毎日のなか、ふと昔好きだった書道を思い出す方もいらっしゃいます。ただ多くの方が書道教室で収入を得て生活するのは無理だと思い、書道講師を仕事にしようと考える方はほとんどいません。確かに少し前まではそうでした。有名な書道の先生のもとにつき、20年30年の長い修行を経た後先生から教室を分けてもらうか、または大手のペン字習字教室で師範を取り、先輩のもとでアシスタントをした後自分で教室を開くかでした。長い修行に耐えるには時間もお金もかかります(多くの場合展覧会へ出品して研鑽することになり、賞を取ると謝礼を要求する先生も中にはいらっしゃいます)。あるいは大手のペン字習字の会社の教材を使って開講すると、たしかに自分で考えなくてよいので楽ですが、多額の手数料を徴収されます(これは現在問題になっているコンビニのフランチャイズシステムに似ています)。

書道人口が急減している現在、たとえ有名な先生に長く仕えてたくさん謝礼を払ったとしても、その先生が生活を保証してくれるわけではありません。大手ペン字教室のフランチャイズもロイヤリティーなどを払っていては収入が減る一方です。

しかしテクノロジーが急速に発達した現代、個人で書道教室を開くことが可能になりました。集客もホームページやSNSを使えばほとんどお金がかからず、教室の場所も最初はレンタルスペースを利用すれば費用も少なくて済みます。スマホで予約もキャンセルもすぐにできます。生徒が集まってからレンタルスペースを借りることも可能です。教えるための教材は本屋やネット上に十分すぎるほどあります。経理も確定申告も今はクラウドソフトを使うと半自動で勘定科目の分類や金額の記載が可能です。

AIの進化が加速度的に進み、現在の9割の職業がAIにとってかわられると言われています。ただし書道を教える仕事はなくなりません。というのも書道はずっと昔に印刷技術にとってかわられ、ワープロにとってかわられ、パソコンにとってかわられてしまった職業だからです。すでにしぼむところまでしぼんでしまった分野です。しぼむところまでしぼんでそこに残った価値が「手書き文字の魅力」になります。手書き文字のもつあたたかさは、技術の完璧さからくるのではなく、それぞれの人がもっている呼吸だったり、性格だったりからくる不完全さや気持ちの揺れによるものです。これは計算を得意とするAIにはむずかしい仕事です。さらに、書道を習いに来る人は字の上達のみを目的にしているわけではなく、先生や生徒同士のコミュニケーションを楽しみ、時には気の合う仲間と飲みに行ったりと、会社とは違うコミュニティをつくることで人生を豊かにしているのです。これもAIにはできないことです。

AIに仕事をとってかわられたあとに残るのは、「あそび」や「なにかワクワクさせるもの」そして「コミュニティ」だと言われています。書道講師は、「好き」を仕事にすることができて、その時間を生徒と共有できて、感謝もされるというたいへんやりがいの感じられる仕事です。好きなことでつながるコミュニティや自分の居場所もつくれます。書道はまさにこれからの時代に合った仕事のひとつだと言えます。 

大人になってから書道教室に通い始めて十数年、念願の書道師範資格を取得したもののなかなか上達を実感できず、先生から書道教室を開いてみないかとすすめられても自信がなく、二の足を踏んでいる方も多いことでしょう。私も最初はまったく自信がありませんでした。しかし考えてみてください。何か一つのことを10年以上続けた経験というのは、かけがえのない、他の人にはない価値です。ご友人の方や同僚など会社の方にちょっとした字を書いて褒められたり、字を書いてほしいと頼まれた経験はないでしょうか。またはご近所の方やお知り合いの方にボランティアで少し書道を教えて喜んでもらった経験はないでしょうか。そんな経験のある方はもうすでにいつでも書道教室が開ける準備ができています。すでにあなたという価値を求めて行列ができているのですから。その経験を少し大きくしたものが書道教室です。まだそうした経験がない方でも、普段の生活で周りの人たちに自分が書道をしていることを伝えてみると、意外にも頼まれることもあります。気づかれていないかもしれないですが、すでにあなたは周りから必要とされる存在になっているのです。大先生ではなく一般の感覚に近い先生の方が生徒に寄り添い、共感できることもあります。たとえばボーリングがうまくなりたいとします。そして友人にボーリングがとても上手な方がいたとします。その時初心者では気後れしてしまうプロボーラーに習うよりも自分のレベルでも受け入れてくれそうな友人や知り合いに習ってみたいと思うのではないでしょうか。そんな普段着感覚の書道教室もいいかもしれません。

書道講師をしたくても今の仕事を辞めるのはとても怖いものです。先の生活が不安で思いとどまっている方でも副業として書道を教えるという選択肢もあります。終身雇用制度が崩壊しつつある今一つの仕事、職業だけではいつ会社が倒産するか、解雇されるかわからずたいへん不安なものです。でもひとつでも副業があると、いざというときに何とか生き抜くことができるという強い心の支えになってくれます。またそこまで不安がないという方でも、副業をもつことで仕事に多様性が生まれ、普段の生活がより豊かになります。普段の仕事や生活圏では出会えない人と会うこともでき、人間関係も豊かになります。

とはいっても書道で副業ってむずかしいんじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに他の人よりも書道の経験が必要になりますが、小さい頃から書道を習っていたり、現在書道教室に数年通われている方でしたら十分可能だと思います。まずは仕事が休みの曜日に公民館やレンタルスペースを借りて小さく始めればほとんどリスクはありません。ホームページやSNSで生徒さんを募り、反応があってからスペースを借りればスタートまで固定費0円です。生徒さんが通いやすい場所探しや見つけてもらいやすいホームページ、SNSの作り方などいくつか課題はありますが、ひとつ言えるのは、美容室や水泳教室や料理教室など他の副業に比べて書道教室は初期費用と固定費が格段に低く抑えることができるということです。失敗してもほとんど被害はありません。

決してハードルは高くありません。

もし興味のある方がいらっしゃればいっしょに考えてゆきましょう。

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